現場で役立つ豆知識

Useful Worksite Knowledge

清掃時に作業者の安全を守る機器設計

機器について

厚労省「労働災害統計(令和4年)」をもとに作成

食品メーカーで発生する労災の原因は「転倒」「はさまれ・巻き込まれ」「切れ・こすれ」が上位です。これは効率性・生産性を重視するあまり、清掃時に必要な手順を省略してしまう場合も多いためと考えられます。


こんなことありませんか?


早く清掃にかかりたい

回転物が完全停止する前に扉を開けて、人の手で回転物を止めようとする。

電源を切りたくない

電源を切らずに清掃中、それを知らない他の作業者が機器を動作させてしまう。

安全格子の再設置が面倒

清掃後に安全格子を再設置せず稼働。いつか機器内に手を入れてしまう。



危険な省略行動を防ぐために

TSUKASAの安全設計事例

1. ロック式安全スイッチ
回転物の完全停止をセンサーが感知するまで扉が開かない。

2. 点検扉に近接スイッチ
清掃用の扉が開いている時(センサー不検出時)には機器が動作しない。

3. 安全格子に近接スイッチ
安全格子の設置がない時(センサー不検出時)には機器が動作しない。

4. 防護柵+レーザーカーテン
機器の外周を防護柵で囲み、人の出入口にはレーザーカーテンを装備。不測の侵入があればラインが即停止。


お客様側での必須ポイント

清掃前には必ず機器の電源を切りましょう。また、操作盤に「清掃中」などの札を付け、各機器の操作キーは清掃者の手元で保管してください。


ラインミル(粉砕機)

例えばラインミル(粉砕機)では

扉にロック式の安全スイッチを採用。扉ロック時のみ機器が稼働できます。また、停止操作後も一定時間は回転ディスクが惰性で回りますが、完全停止するまでの時間はロックが解除されないように設定し、回転するディスクにアクセスできないようにしています。



TSUKASAの安全への取り組み

お客様の安全基準を順守
お客様工場で定めた安全基準をお示しいただき、それに準拠した形での機器設計や工場レイアウトをご提案します。

オーダーメイドでの対応
例えば機器の駆動部にカバーを追加するなど、さらなる安全対策もお客様のご要望にあわせてお応えいたします。

オペレーション講習の実施
機器の納品時にお客様工場で講習会を開き、「どんな場合に非常停止スイッチを押すか」などを丁寧にご説明いたします。