事例集

Case Examples

ローター洗浄を簡便化する2機種を開発

原料受入・供給工程

業種 食品メーカー様
導入製品 パウローターFCモデル、パウローターFCHモデル


お客様のご要望

ローター洗浄の手間を少しでも軽く


従来のパウローター(定量供給装置)の洗浄では、本体内部のローター(羽根)を取り外して洗浄場所まで運び、洗浄後に持ち帰って再取付する必要がありました。これは高所低所で不安定な姿勢での作業になることも多く、ローターの脱着にも一定のスキルが必須でした。そこで「ローターをその場で洗えるようにできないか」「作業全体をもっと簡略化してほしい」とのご相談がありました。


TSUKASAからのご提案

洗浄しやすさに特化した新機種開発

複数の粉体原料を使用するなど、ローター洗浄を日常的に行う生産現場向けに“洗浄しやすさ”をとことん追求。特別なスキルや工具を要さず、大きな負担もなくローター洗浄ができる2機器を新たにラインアップしました。




その場で洗えて持ち運び不要
●パウローターFC(Fast Clean)モデル

ノブボルトを緩めるだけで、ガイドレールに沿って手動でローターが引き出せます。洗浄もその場でできて、後は再びローターを戻してノブボルトを締めるだけ。工具いらずで特別なスキルや力仕事も必要ありません。



工具なしでの取り外し可能
●パウローターFCH(Fast Clean[Hollow Rotor])モデル

ノブボルトを緩めるだけで、ガイドレールに沿ってローターが取り出せます。現行モデルよりも簡単&安全にローターが着脱でき、高所低所での作業性が特に向上します。また、現行モデルに近いサイズや開閉方法なので、ご使用中のローターからの更新が容易です。



FCモデル・FCHモデルの共通メリット

仮置き部品をゼロ化
従来モデルでは取り外したボルトなどを、清掃完了まで保管しておく必要がありました。新モデル(FC、FCH)では部品の取り外しや仮置きがなく、紛失や落下の心配がありません。

粉漏れを可視化して早期発見
ローターの軸部で粉漏れがあれば、日常のメンテナンス時に視認が可能。重大なトラブル発生の前に対処できます。

洗浄時の安全性向上
・工具なしで分解でき、工具を持ち運ぶ必要がありません。
・完全に取り外す部品がなく、落下や持ち運び時の転倒が防げます。
・無理な姿勢の作業がなくなり、作業者の負担を大きく低減。

他にもこんな改善ポイントが
・抜きボルト挿入作業の短縮
・ローターのキー向き合わせ作業の容易化
・ローターの芯出し作業の簡易化
・部品交換の容易さの推進


パウローター
機種選択の目安


分解洗浄の頻度はどれくらいか?
毎日のように分解洗浄を行うのか、週1回なのか、それ以上のスパンなのか。洗浄頻度が高い生産現場ほど新規2機種のご検討を推奨いたします。

設置位置は高所低所にあるか?
各粉体機器の高い位置や床近くの低い位置にパウローターを設置するなら、簡単にローターを取り出せる新規2機種のご検討を推奨いたします。

ローターをどこで洗浄するか?
その場で洗浄するならFCモデル、ローターを取り外して洗い場で洗浄するならFCHモデルをおすすめします。


ご参考


従来型
パウローターライトTRV-LS

従来機種 × 新規2機種
分解+再組付の時間を比べてみました。

本体からローターを取り出し、再び挿入して取り付けを完了するまでの時間(洗浄時間は含まず)を当社にて実地検証しました。

従来モデル(TRV-LS) 3分35秒
FCモデル 35秒
FCHモデル  58秒