Case Studies
事例集&豆知識
現場で役立つ豆知識
スポート配管~自重落下と配管角度~
工場の床などに穴をあけて上階→下階へ粉体を送る「スポート配管」では、自重落下によるシュート輸送が基本です。そこで、重力によって粉体がスムーズに流れるよう、“配管の角度”を重視したレイアウトが大切になります。
効率のよいスポート配管 4つのポイントをご紹介します
Point1
角度のとれない配管を先に設計する
上階の機械の設置場所の真下に、次に粉体を送る下階の機械があれば問題ありません。しかし2つの機械の位置が離れていれば、配管の角度が緩やかになって自重落下の効率は下がります。ここを優先的に設計して角度を十分に確保し、それにあわせて他の配管ルートを決めれば全体として高効率なレイアウトができます。
Point2
細かな粉体ほど確実な角度設定
一般に、粒の大きな粉体ほど自重落下しやすく、粒が小さいと全体の空気抵抗が高まるため落下はゆっくりになります。スポート配管においても、粒が小さく流動性が低い粉体ほど配管の角度を十分につける必要があります。
Point3
各種の配管ルートをすっきり整理
工場内には電気系統をはじめ数多くの配管が通っています。“いろんな配管が絡まりあう”ような状態を避けるため、粉体関連の配管と他の配管とのルート整理も考えてみましょう。工場の美観だけでなくメンテナンスのしやすさやトラブル防止にも役立ちます。
Point4
多彩な追加機能の検討も
TSUKASAの配管部品には、配管の詰まりを自動検知する「センサースポート」や、輸送中の粉体の様子を目視できる「検視スポート」、高所から落下した粉体の速度を緩める「クッションスポート」、工具不要でワンタッチ取付・取外しができる「スピードバンド」、0°〜45°まで自由に角度が変えられる「ツイン式エビ管」など多彩なラインアップがあります。生産現場の状況にあわせてぜひご検討ください。