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Case Studies
事例集&豆知識
現場で役立つ豆知識

「設定通りの重量値が出ない」時のチェックポイントは?

計量工程で、設定した通りの重量値が出ない(重すぎる・軽すぎる)けれど、計量機に何か異変がおきているのでは? 特に微量・高精度な計量作業で発生しがちな場合、まずはお客様にチェックしていただきたいポイントをご紹介します。

⚫︎チューブなどの突っ張り具合は一定か

サイロとホッパー型計量機をつなぐフレキシブルチューブ(シュート輸送)や、そこから次工程までをつなぐ接続ホース(空気輸送)の突っ張り具合が変わると重量値に影響してしまいます。清掃時の分解・組立後など、人によるチェックとともに分銅試験をおすすめします。

⚫︎ロードセルの干渉を確認

カバーを開けてロードセルへの原料の付着や汚れを確認します。
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赤丸のカバー内、ロードセルを確認

⚫︎ホッパー内部の原料残りを確認

ホッパー型計量機の内部に原料残りや固着を発見したら、ノッカーで叩く回数を増やすのも対策の一つです。ノッカーは現行機器に後付けも可能です。また新規導入時であれば、ホッパー内部に“原料が付着しにくい”表面処理を行うこともできます。
ノッカー

⚫︎排出口のフラップゲートまわりの残留粉

原料排出口のフラップゲートが閉じるたびに、周辺の残留粉が混入していませんか? こまめな清掃に加えて、排出口まわりに表面処理を施すことで原料の付着が防げます。
排出口まわりの表面処理で対応

⚫︎計量機に人が接触してないか?

作業者が誤って「計量機を押してしまった」「掃除機などを立てかけた」「配管を引っかけた」など、わずかな接触でも重量値に影響することがあります。計量機へのカバーや防護柵の設置も検討してみましょう。

⚫︎空調環境の変化にも注意を

特に微量・高精度な計量が求められる場合、計量機周辺のエアコンの風の当たり具合、工場内の扇風機の向きや強さ、扉を開けての外気流入にも注意が必要です。

⚫︎集塵機の目詰まりはどうか

集塵機のフィルターに原料が付着して目詰まりしていては正しい計量は期待できません。こまめなチェックと清掃を心がけましょう。

⚫︎原料自体の物性変化は?

季節によって原料の温度・湿度・水分値などが変化したり、それまで扱ったことのない新原料を使用する場合にも「正しく計量できているか」の確認が必要となります。