小麦粉を受入時に即ふるい→空気輸送でミキサーへ

パン用ミキサーへの原料投入を手作業で行っているお客様で「袋を持ち上げたり運んだりの重作業をなくしたい」とのご相談がありました。また、異物対策のため「原料はミキサー投入前にふるいを掛ける」との製パン業界のトレンドもあり、「ふるい機も導入したいけれど、いまの工場では設置場所にも困るし」とのお声もいただきました。

工場内に受け入れた袋入り原料を「ダンピングサーバー」へ手投入。そこからミキサーまでを空気輸送ラインでつなぎ、作業者に負担をかけずに自動給粉できるシステムをご提案しました。

粉体原料の受入・ふるい・ダマ解砕・異物除去・集塵機能をワンユニット化した「ダンピングサーバー・ラインシフター®一体型 圧送ホッパータイプ」をご提案。異物混入の心配のない“きれいで均質な状態”でミキサー投入できるよう配慮しました。

作業者はダンピングサーバーに原料を投入するだけで、ミキサー投入まで一連の作業はすべて自動化。投入口の高さを抑えた設計により、原料投入作業が容易です。

空気輸送ラインで原料を運ぶので、ダンピングサーバーはミキサー近くに置く必要はなし。このお客様では原料倉庫の空きスペースに設置したため、工場内まで台車を転がして運搬する作業がなくなりました。

当初は振動ふるい機を別置きすることも検討されましたが、「ダンピングサーバー・ラインシフター®一体型 圧送ホッパータイプ」で原料受入・ふるい・ダマ解砕・異物除去・集塵機能を一体化。コンパクトサイズで既設工場にも余裕を持って設置できました。

ミキサー投入前にふるいやダマ解砕を行うため、粉体原料の間に空気がよく入り、生地を練る際の吸水性が向上しました。「粉の状態が均一だから品質が安定し、ふっくら&もっちりしたパンができるようになった」とのご評価をいただきました。