GOOD DESIGN AWARD 2021受賞
2021. 10. 20 お知らせTSUKASA製品が「グッドデザイン賞」の栄誉に輝きました!
TSUKASAが新開発した「ディバイダースケール・ハイブリッドCEモデル」(粉体自動小分け計量装置 )が「2021年度グッドデザイン賞」の栄誉に輝きました!
同賞は(公財)日本デザイン振興会が運営し、単にものの美しさを競うのではなく、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを多彩な分野から選ぶもので、世界でも有数の規模と実績を誇ります。
受賞対象名 粉体自動小分け計量装置 [ディバイダースケール・ハイブリッドCEモデル DSC-DP-25/50-200-CE]
ディバイダースケール・ハイブリッドCEモデルは、手投入で機内にストックした粉体原料を自動計量する装置です。
原料投入時や計量時に飛散する粉塵を抑制する『内蔵型集塵機』、原料の異物除去とダマの粉砕を行う『ふるい機』、原料の磁性異物を除去する『高磁力マグネット』等をひとつにまとめたハイブリッド自動計量装置です。
主なハイブリッド機能
内蔵型集塵機:原料投入時や計量時に飛散する粉塵を抑制
ふるい機:原料の異物除去とダマの粉砕
高磁力マグネット:原料から磁性異物を除去
発売予定:2022年8月
EU加盟国など国外市場向け
【受賞の背景】
一般消費者の目に触れることの少ない粉体機械ですが、一般消費者が口にする食品の多くの原料は粉体であり、食の『安全・安心』に深く関わっています。これまで弊社は、日本及びアジア市場において多くのユーザーに粉体機械を納入し、高い評価を得ていますが、少子高齢化によりシュリンクする日本市場を見据え、且つ今まで欧州市場にはない弊社オリジナルの機械の販路拡大に向けて、EU加盟国の安全基準条件を満たすことを目指し『ディバイダースケール・ハイブリッドCEモデル』の開発に至りました。日本以上に厳しいEU加盟国向けの安全基準を満たすため、日本・アジア市場向けの従来製品から100ヵ所を超える設計見直しを行い、またユニバーサルデザインの考え方に基づき、誰もがより分かり易く、より安全に操作し易い機械を目指して、全ての設計と外観デザインを一新しました。
【経緯と成果】
1.従来製品にも十分な安全性能は考慮されていたものの、日本以上に厳しいEU加盟国向けの安全基準を満たすため、専門コンサルタントと共に、抜本的に安全設計を見直しました。具体的には危険部位へのカバーリングや安全センサの追加、危険なシャープエッジや突出部の排除などです。
2. 基本コンセプトを『人にやさしい粉体計量機』と設定し、弊社女性社員をペルソナ(一般的ユーザー)に見立てて、ユニバーサルデザインに基づいた機械を目指しました。具体的には、業務用粉袋からの粉体投入をし易くするための投入部右側本体カバーの面取り、前方から右側の90度どこからでもアクセス可能な計量容器セット部、傾斜を付けて視認性と操作性を向上させた操作パネル、誤操作しにくいタッチパネルデザインなどです。
3.食品機械に求められる清潔感を保持するため、突起部を排除した清浄しやすいクリーンでシンプルなデザインを目指しました。
【デザインのポイント】
1.欧州市場での販売を目的としたCEマークの宣言に向けて、現行設計の100ヵ所以上を見直しをしました。
2. ユニバーサルデザインの考え方に基づき、誰もがより分かり易く、より安全に操作し易い機械装置を目指しました。
3. オールステンレスの筐体で清潔感のあるスッキリとしたスタイルにまとめています。
今回の受賞を励みとして、TSUKASAではこれまで以上に魅力あふれる製品開発に取り組んでまいります。